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ワタシの履歴

第4章 孤独

『返して欲しかったら言えだなんて、おかしくない?自分が借りたんでしょ?それに例えこの話がなんかの行き違いだったとしても、輝子はいつもそうじゃん!よく私にペン借りるけど、ペンだってタダじゃないんだし、そんなに使うんだったら自分で買えばいいじゃん!』

と書かれていた…

『…ペン?そりゃ~借りるけど、ちゃんと貸してって言うしお礼も言うし!…イヤだったらそう言えばいいじゃん』

と思って、私は静に返事を書いた。

『ペン貸すの、そんなにイヤだったなら言ってくれれば借りないよ。なんで今言うの?』

それに対して

『貸してって言われて、ヤダなんて大抵の人は言えなくない?それに、言わなきゃ分からないなんて!相手の気持ちって考えないの?自分勝手だよ!准一君の事だって、自分でスキになって告白したのに、1つイヤな所があったからって別れるなんてヒドイと思ったよ!しかも手紙なんて!准一君は、手紙貰った時嬉しかったはずだよ。なのに別れ話なんて勝手だよ!』

…そんなの今言うの…?

でも…自分勝手…そっか、私は自分勝手だったのか…

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