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ワタシの履歴

第36章 無節操

そのまま田辺さんは私に覆いかぶさり、キスをしてきた。

「んっ……」



その時私は特に抵抗もせず、そのままセックスをした。

酔い過ぎていたんだろうか。

気持ちにも何の抵抗もなく、ただ気持ち良いキスと愛撫に、身を預けた。


終わって、服を着て、そのままそこで2人で寝てしまって、その後の周りへの対処が大変だったけど。

からかわれたり、付き合ってたの?と聞かれたり。

ただ寝ちゃっただけ!と言ったが、信じて貰えていただろうか。

田辺さんも特に変わりなく、今まで通りだった。
お互い、ただ欲情しただけだったんだろう。


ただ、高田くんへの罪は増えていく…


心のモヤモヤも…





そして4月に入り、ホームゲレンデはシーズン終了となった。

その後私は5月までやっているスキー場に、民宿から通う事にした。

その、4月上旬、ホームゲレンデの最終日。

私もホームゲレンデの事務所の人達と仲良くさせて貰っていたため、打ち上げに誘われた。

打ち上げは、スキー場前のスキー場で働く人達が寮として使っている場所だ。

最終日という事だけあり、6名の参加者の大半は親の迎えがあって家に帰る人ばかりだった。

帰らないのは、所長と、夏もそこで働く男の子だけだった。

その男の子の名前は、創汰くん。

5個下の24歳。

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