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ワタシの履歴

第37章 不透明

高田くんとデートしてても、ドキドキしない。

抱きしめられると、離れたくなる。



そんな気持ちのまま、あっという間に7月になった。


その頃、本屋のバイトの方で、仕事終わりに数人で遊ぶ事が増えた。

遊ぶと言っても、近くのファミレスでご飯食べたり、軽く飲みに行ったり。

お金を貯めていた私は、ほとんど断っていたが、何回かに1回は参加していた。

そのメンバーには、私の教育担当の人もいて、その人に言われた。

「輝子さん、今日は参加してくれて良かったです!仲良くなれて嬉しいです!」

その人にそう言われて、『壁を作ってたかな?』と思い、それからはもう少し参加しようと思った。

その人は、26歳くらいに見える男の子。

名前は東さん。

歳下だけど、すごくしっかりしていて、皆のまとめ役だった。

ある時、東さんと一緒に休憩中に、ラーメンが好きだという事が分かった。

私も大好きだ。

ただ、ここら辺で美味しいラーメン屋は知らないというと、一緒に行きましょうと誘われた。

そして2人でラーメン屋に行く事も増えた9月。

東くんが「今日花火持ってきました!一緒にやりましょう!」と言って、広い公園に行って花火をした。

最後の線香花火も終わり、芝生の上で寝転びながら星を見ていた。

帰ろう、という事になり立ち上がると、手を引っ張られ、彼に抱きしめられたー



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