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ワタシの履歴

第37章 不透明

「ありがとう…嬉しい」


私は素直に言った。

でも、彼は続けて言った。

「でも俺…今彼女いるんです…皆には隠してたんですけど…」

「え?彼女?隠してるって…私も知ってる人?」

すると東くんはちょっと言いづらそうに話した。

「うん…知ってる人…たまにお店に来る霜田さん。もう別れるつもりなんだけど…別れられなくて……」

「…霜田さん?…そうなんだ……別れられないって…どうして?」

「……別れようって言っても……いつも泣かれちゃって…結局……」

「そう……大変そうだね…。でも、私も実は彼氏いるんだ…私ももう別れようと思ってるんだけどね。だから、返事はしないでおくね…嬉しいとだけ、言っておく…」



うん、嬉しかった。

東くんはすごく優しくて、大きい心を持っている。

面白いし、気遣いもしてくれて、男らしいところもある。

何より、皆に好かれている。


龍平とは逆のタイプで、次に結婚するならこういうタイプがいいなぁ…と、私も密かに思っていた。

私の事、好きになればいいのに…そう思っていた。

だから、本当に嬉しかったんだ。


でも…

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