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ワタシの履歴

第46章 東くん…【号泣】

東『責任感…ではないな…同情に近い…』


『なら、同情でずっといくつもりなの?

今は、彼女は目の前しか見えてないから病気の事言って引き留めてるけど、同情だって気づいた時、すごく悲しいよ。同情で縛り付けている自分にも、イヤになると思うよ…

人は、何があっても、結局は時間が解決してくれるんだよ…

もちろん、その時はすごく悲しいし落ち込むけど、ちゃんと回復する…

それは、私も、彼女も変わらないと思う…

私だって、のうのうと幸せに何もなく暮らしてきた訳じゃないんだよ。

今は何も問題なさそうに思うかもしれないけど…旦那の事で自殺未遂した事もあるし、母親もアルコール中毒の時で、離婚問題もあったり職場でももめてて、引っ越し先だったから誰にも相談できないで一人で乗り越えたんだよ…誰でも、そんな時期はあると思うし、乗り越えられるもんなんだよ

それを武器にして言うなんて、彼女はずるい…

じゃあ、私には誰か支えがいると思うの…?』


東『そうだったんだ……ん~…』


『難しくしてるのは、東だよ。

もう一生私と逢わないで彼女を支えながら生きていくのか、私と未来を作っていくのか…だよ

東が、どっちといたいか…根本はそこなんだよ』


東『そっか…そうだよね、彼女と一生はなぁ…』


『でも、支えるって事は、そういうことなんだよ。

治るか分からない病気と、良くなるか分からない家庭環境なんだから。分かってる?

中途半端ほど、ツライものはないんだよ

支えるって決めるのなら、一生彼女をちゃんと大切にしてあげて

じゃないと、私に対しても失礼だよ』



東『そっか…』




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