
いつも一緒に…
第1章 こんなことになるなんて
事の始まりは2日前
大学2年生の俺、吉岡 梓(よしおかあずさ) は授業を終え電車に乗っていた。
帰宅ラッシュに巻き込まれたようで駅に着くたびに人が山のように入ってくる。
俺は人ごみに押されドアに押しつけられる形になっていた。
(窮屈だな……。 まぁ次の次の駅で大半は下りていくだろう。それまで我慢だ。)
一人でそう思っていると、いきなり荒い息が耳にかかった。
ハァハァ…
(ンッ… なんだこいつは…)
逃げたくても逃げれない。
いきなり前の物をつかまれ、うしろにいる奴が
『大声出したら君が恥ずかしい姿見られちゃうだけだから…声きをつけてね』
