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好きになっちゃだめッ!!

第6章 本当の気持ち

色々気になるけど、今はこれ届けなくちゃね…。


ソッと屋敷に入っていった。


『わっ!?』


「遅い」


扉を開けた瞬間、仁王立ちの俊が目に入った。


見下すように睨んでくる。


「お前はッ!どーやったら買い物に2時間も、かか、る…」


怒りながらだんだんと目が丸くなっていく俊。


『…………?』


「おまっ!!」


ガシッと掴まれる。


『ひぃっ!?』


「どーしたんだよ!?この傷…!!」

『あ…』


見ると身体中が痣と擦り傷まみれになっていた。


「誰かに襲われたのか?」


俊の目が真剣になる。


『いや、違うの!!これはね…』


詳しい事情を話す。


「なんだよ…そうかよ…」


はぁーと深く溜め息をつきながら俯く俊。


『な、なんだか心配かけちゃったみたいだね…アハハ…』


「………んとに…」


ボソと何かを言いながら顔を手で覆う。


「荷物、かせよ。」


私の手から荷物を取る。


『あっいいよ!!そこまで運ぶからさ!!』


また取り返そうとすると、シッシッとやってくる。


「怪我人に持たせるほど、俺も残酷じゃねーよ。」


私はキョトンと俊を見つめた。


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