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好きになっちゃだめッ!!

第6章 本当の気持ち

『はぁ…はぁ…』


「中に庄蔵様が居られますので…」


中村さんがソッと扉を開いた。


ふっと息を整えて中に入る。


『失礼します。』


セナ様の…お父様……?


白いベットに横たわる男の人。


朧気に目を開け、微笑んだ。


「来てくれたか、錦織聖奈くん…。」


点滴が射たれて…ほっそりと頬が痩けている。


「やっぱり君だったか…公園にいたのは…」


そう言うとゴホッゴホッと咳ごんだ。


『大丈夫ですかッ!?』


体をソッと支える。


「大丈夫だ…」




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