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好きになっちゃだめッ!!

第6章 本当の気持ち

『空、青いですね…』


「そうだな………。」


「『………………。』」


来たものの何も話さないで、ぼーとしてるだけの私達。


「本当は、」


そんな折りに、セナ様がぽつりと口を開いた。


「憎いとか、嫌いとか、そんなことより………本当は寂しいって思ってたんだ。」


空をぼーと見つめている。


「寂しかった。母さんが死んで、父さんも遥香も離れて行って、唯一の遊び相手は爺やでさ…。」


少し声が震えている。


「でも、父さんがいなくなって思ったんだ。唯一の家族、遥香を大切にしようと思ったのと-」


パッと不意にこちらを振り向く。

「ちゃんと自分の気持ちに正直になろうって。」


見つめあったまま、動けなくなる。


「聖奈…」


ソッと頬を触れられる。


ドキンッ!!


急激に心臓が早くなる。


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