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好きになっちゃだめッ!!

第5章 接近

気まずい雰囲気が流れる。


「遥香お嬢様はお元気ですか?」

そんな雰囲気に堪えれずか、爺やが口を開いた。


遥香は俺の妹だ。


『あぁ、この頃は体調が優れているみたいだ。外にも出れるようになってな…』


父親は心なしか嬉しそうだ。


遥香…俺の大切な妹。


大切な妹、そして俺から全てを奪った妹。



お前は、俺をどう思っている?


『ごちそうさま。』


カタッと席を立つ。


「もういらないのか?」


『えぇ、少し体調が悪いので自室で休みます。』


俺は一度も振り返らず、部屋を出た。


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