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止まらない愛を、私に。

第1章 ごめんね。



はぁっ。




私は心の中で溜息をした。



…あぁ、こんなものバレたらあの人に絶対怒られちゃう。




私は、小さく「ごめんね」と言ってその紙を2回切ってポケットに突っ込んだ。









「おい、篠原」







ビクッ




私の体はピクリと動いた。


その太くて、低い声に。







私は急いで振り返る。







「憧れのマネージャーがそんなことしていいんだ?」







どうやら、さっきの行動を見られてしまったらしい―――。

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