止まらない愛を、私に。
第1章 ごめんね。
あーあ。
めんどくさいことになっちゃった…。
「いや、付き合うとか…そういうのできなくて…」
「さいってー」
口をとんがらせてからかうように私を見た。
そんな風に、見ないでよ…。
奥村隼人(おくむら はやと)。
サッカー部のキャプテンで、マネージャーの私とはかなり話すことが多い。
幼馴染ということもあって、仲がいい。
「ごめんなさい…」
気の弱い私は、すぐに謝ってしまう。
隼人から言えば、わたしの欠点らしいけど…。
そんなのすぐになんんてやめることなんてできない。
「また、謝った」
「ごめんなさい…」
「冗談だよ?お前は真剣に考えすぎ」