止まらない愛を、私に。
第1章 ごめんね。
笑いながら隼人は私の頭をなでる。
あったかい。
「ラブレターなんて、ずっと持っておくなんて重いよ、すぐ捨てた方が俺もいいーと思うよ」
私をフォローしてくれる、隼人。
だけどね。
私は、「重い」とかそーゆうのじゃないの。
私はね、隼人が思ってるより、
ずるくて、最低で。
でも、私はいいの。
「ありがと」
私は、ありえないほどの笑顔で笑って見せた。
隼人の顔の前でピースしたら、隼人も笑顔で笑った。
隼人は私と違ってすごい。
いつも、小さい時から無意識で周りの人を笑顔にする。
男女問わず、隼人の周りにはたくさん人が集まった。
顔は「スポーツ少年!」みたいな感じでかっこいいと思う。
部活のキャプテンになってから少し後輩に厳しくなったけど、
後輩に嫌われてはいない。
私より、とってもモテて頭がいい。