
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
こんな人けもない所で寝ていて、
見た人の第一の人声は
『誘ってんの?』
だよな、絶対。
だから、少しくらい…
少しくらい良いよね?
俺は、そっと姫を上から
たまらず抱き締めた。
「甘い匂い…」
香水とかそんなじゃなくて
やみつきになる良い匂い。
この匂い好き…。
やっば。
ただ匂いを嗅いでただけなのに
俺の息子が反応しちゃった。←
はいはい、俺はどうせ変態ですよ!
このままだと心臓が
いくつあっても足りねぇかも。
あと、理性を保つのもね。
限界だなと思って離れたのに
少し寂しさを覚えた。
声が聞きたい、話したい。
笑顔が知りたい。
俺は、次々に
姫に対して欲が生まれてきた。
あーもう、なんだよ!
こんなの俺らしくねぇじゃん!
一体、どうしたって
言うんだよ。
数分間、頭を押さえて
気持ちを落ち着かせていた。
