
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
「おはよー姫♪」
俺は、姫の顔の近くまで行き、
体を揺すって起こす手段を選んだ。
やっぱり、改めてじっくり
姫の顔を見ると、男としての
下半身事情がヤバくなるよな…。
変態なことを考えてたら、
俺の声に反応したのか、ピクリとなって
姫は、目をガバッと思いっきり
開いた。
「え…どうして俺」
起きたばかりだから、焦りと戸惑いが
一気にきて、そわそわしている。
なんつーか、
…かわいー。
おっと、
見惚れてる場合じゃない!
「なんで、姫がこんなところで寝ているのー?」
俺は、優しく接し、
笑顔でそう言った。
…ん?
あれー?
この俺の笑顔を見たら、すぐ真っ赤になるのに
姫は、逆に真っ青になってる気がするのは
きっと気のせいだよね…?
「え、えっと姫って?あっ、あと勝手にここで寝たりしてごめんなさい…」
何やら反省して、しょぼんとなる姫は、
見た限りじゃ小動物にしか見えなくて
飽きない。
「ううん、大丈夫。それにここは、あんまり人が来ないから気にしないで?あ、それと姫の名前って岬ちゃんだったりする?」
「あ、ありがとうございます…。えっ?何で俺の名前を…。つか、さっきから姫って何?」
ペコリと頭を下げて、礼を言い
俺が名前を知っていたことに
姫は、疑問を抱いた。
