
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
さすがにそれは避けたい。
はぁ…。つうか、
それより、ずっとここにいては、
きっとバレるのも時間の問題だ。
早く
どこかに移動しなくては。
どこか…どこか人けのない所って…
あっ!俺は、記憶の中を探してみると
あるとこに辿り着く。
一つ良いところあった!!
たった今、鬼から逃げるには
最適な場所を思い出した。
「こうなったら、もう行くしかないな…」
小さく呟いて
ロッカーから出る。
そして、向かう先の方へと
足を進めた。
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――――――
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………。
ガラッー
着いた場所は、そうここ。
図書館。
無事に誰にも見つからず
来れて安心した。
もう、これで少しは休める。
ここが一番、最適な場所だ!
何だって、人の出入りが少なくて
隠れる場所がたくさんある。
前にここに迷いこんだ時は、
あの翼先輩っていう人しか会わなかったし
きっと大丈夫だろう。
あぁ、俺って
こーいうの才能ある?
逃げるのは、嫌だから
隠れるっていうのが良いやり方だと思う。
よしっ。
早くどこかに隠れて置こう。
もうこのまま鬼ごっこが終わるまで
待機して方がいいかもな!
そう考えてたら、
俺が隠れるにはちょうどいい隙間があった。
そこは、あのふかふかなソファーの隣の小さな隙間だ。
死角になってるし、
ラッキー!
俺は、呑気そう思い、
深く考えずそこに隠れた。
そして、何十分もそこにいたせいか
俺の悪い癖が出てしまった。
