
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
放心状態になりつつも、なんとか着き、
そんで、捕獲した逃亡者を受け付ける?所に
勝手に人の名前を名簿に書かれた…。
しかもこの名簿に名前を書いてしまうと、
鬼の特権
『捕まえた逃亡者、誰か一人だけに命令ができる』
というアレ付きだ。
「せ、先輩…。他の逃亡者捕まえて、そいつに命令してください」
俺は、途中、死にそうな目をしていたに違いない。
生きてる心地がしない。
「それは、やだ♪もう決まったことだし、楽しみにしといてねー!」
先輩は、そう言い残して
次に嬉しそうに手を振りながら
どこかへ行ってしまった…。
ちょ、最後まで話を聞いて。
俺の…俺の…
計画がっ!!
あんなあっさりと終わってしまうなんて…。
現実は
こんなはずじゃなかった。
…これは誰かの陰謀か?
きっとアイツの仕業だ。
神様。←コイツ。
そうとしか考えられない。
イチゴケーキの夢が…。
くそぅ…っ。
夢は儚く散り
俺は、歯を食い縛りながら
体育館の片隅で一人、暗く下を俯きながら
鬼ごっこが終わるまで小さくうずくまった。
