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「俺は、男だ!クソ野郎」

第5章 鬼ごっこ…?







……――。





少し顔を上げて、周りを見渡すと

もう皆、集まっていた。








そして、嫌なアナウンスが流れる。



《はーい!皆様お疲れです!ここからは、只今より今年の新入生歓迎会の結果を発表したいと思います》



マイクを通して言うから

体育館全体に鳴り響いた。



その声と共に生徒たちは、

盛り上がっていく。











えっ。




…ちょっと待て。

結果を発表?



一回、目をぱちくりさせる。







み、み、

皆の前で発表するのかっ!?



そんなの

聞いてない……聞いてないっ!!





焦り出す。











すると、突然目の前が暗くなった。


「岬…どこに行っていた?」





そこには、どーんと仁王立ちしている

大悟が現れた。




もし、

ここで黙っていたら、怪しまれる。







「べ、別にどこも行ってない」


それだけ言って目線を逸らしてしまった。




顔、引きつってなかったよな…?





捕まったことは、今は

言わないでおこう…。







はぁ、


もう何が新入生歓迎会だ…。


絶対、歓迎する気ないだろ。







俺は、少しの間

思考回路をストップさせる。














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