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「俺は、男だ!クソ野郎」

第5章 鬼ごっこ…?







――……。


もう、あれから鬼ごっこは、

終わり、皆体育館へと移動した。







結局、岬は見つけられなかった。






体育館に着き、辺りを見渡す。



岬…岬!






まさか…誰かに捕まったってことないよな?



そうなってたら、確実…

アイツは、命令される側にいるだろう…。



はぁ…それは絶対嫌だ。


くしゃと自分の髪を掴む。








ふと、隅の方に視線を向けると

小さな人影が目に入った。








…あれは、間違いなく岬だ!




たくっ、無防備すぎだっつうの。





俺は、急いで、

岬の元へ駆け寄った。









「岬…どこに行っていた?」



そして、腕を組みながら岬を

見下ろす。




あれほど、離れるなって言ったのに

簡単に離れやがって…。




もっと、周りに警戒心を持ってほしいものだ。




「べ、別にどこも行ってない」


そう言いながら、俺から視線を逸らす。



岬は、嘘が下手だ。





まさか、俺に何か隠してる?






「念のために聞くが…まさか誰かに捕まっていないよな?」



「あ?あ、当たり前だ!そ、そんなことよりも大悟は、誰か捕まえたのかよ!?」



岬は、動揺しながら、俺に話を振る。


つまり、これには触れるなと?


ますます怪しい。




「俺が岬以外捕まえると思うとでも?……あと、本当のことを言いな?み・さ・きちゃん」





優しくニコッと微笑んだ。












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