
「俺は、男だ!クソ野郎」
第3章 マジ、席替えしたい…
「とりあえず、席に座りなさい」
先生がひとこと呆れた感じにそう言う。
…ん?
おいおい、待て待て。
今、俺の目の前に不自然にある
1つの空席はなんなんだ?
ま、まさか……な。
「岬…俺なんか幻覚見える」
「うん、俺も」
大悟の言葉にコクンと頷いた。
うぅ、なんか近づいてくる。
「俺の席はっと……あーーーー!!!!」
パチンと目が合ってしまった。
「うるさいぞ。さっさと席に着きなさい」
ビシッと先生に叱られてやがる。
まぁ、そんなこと俺にとって
どうでもいい…。
「ヤッホ♪」
変な生き物が見える。
や、やっぱり幻覚じゃないんだな、うん。
もう一度言います。
今、俺の目の前に
金髪野郎が見えている。
そして、前の空いていた空席に
立っていた。
…なんだこれ。
