
「俺は、男だ!クソ野郎」
第3章 マジ、席替えしたい…
はははっ。
―――――さらば、俺の平穏な高校生活。
カタンと音を立てて、
金髪野郎は、その前の席に腰を下ろした。
「なんだー♪岬ちゃんと同じクラスだったのか~」
何、デレデレしちゃってんの、
コイツ。
その前に、
「なんで俺の名前、知ってるんだ…」
教えた覚えはない。
最悪、なんとなくだがこの金髪野郎には、
嫌でも知られたくなかった。
まぁ、同じクラスだから、いずれバレることだけど…。
「う~んと、そこの隣にいる奴が言っていたのを聞いた~」
いちいち語尾を伸ばすな。
しかもそんなニコニコした表情で。
…隣の奴ってことは、大悟のことか。
「盗み聞きなんて、趣味悪いなお前」
急に大悟が金髪野郎を見ながら
鋭くギロッと睨んだ。
「わー怖い!でも勝手に聞こえたんだからしょうがねぇじゃんかー」
むぅと金髪野郎が拗ねた。
