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ひまわりのキミ。

第16章 ひまわりのキミ。13

「俺の提案じゃ、売上一位になんなかった。校長からのご褒美貰う為に皆…やる気になってくれたのに。水希にも迷惑かけた」


太陽くん…そんなこと思ってたんだ。

こういう時、どう声をかけたら良いのか分からない。

でも、言えることがある。


「太陽くんは、十分頑張ったよ。クラスの提案にも積極的に参加してくれたし」


だから、自分1人を責めないで欲しい。

それに、皆で頑張れたことが一番良いご褒美だと思う。


「ありがとうな」


太陽くんはそう言って笑った。

夕日に照らされて輝く笑顔に、私もつられて笑った。


「…ほんと困る」

「え?」

「俺さ、夏子が好きだよ」


え?

え~と…。

えぇぇぇ!?

今…なんて言ったの?

有り得ない言葉を聞いちゃった気がするんだけど…!


「2年になってから夏子のこと可愛いなって思ってて、気付いたら好きになってた」

「え、あの…」


どうしよう…。

告白なんててっちゃんにしかされたことないから、どうしたら良いか分からないよ~…!


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