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ひまわりのキミ。

第4章 ひまわりのキミ。4

重い足取りながらも、すぐに玄関に着いた。


「暑そうだな、外」


靴を履き替えながらてっちゃんが言った。

外は日差しが強そうで、陽炎なんかも見える。

まだ7月の上旬だというのに、汗がだらだら流れてきそうな、そんな感じがする。


「タオル被って帰ろうかなぁ…」


鞄から大きめのハンドタオルを取り出すと、てっちゃんに取られてしまった。


「お前の顔、よく見れなくなんだろ?」

「えっ…」


ぼぼぼっと音が出そうなくらい、顔が熱くなった。

今の、どういう意味なんだろう…。

てっちゃんはそっぽを向いていた。


もう…。


こういうところも愛しくて仕方ないんだよ…。


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