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ひまわりのキミ。

第4章 ひまわりのキミ。4

私たちは学校を出て、近くのコンビニに寄った。

そこでアイスをてっちゃんに奢ってもらった。


「お金返すね。いくらだっけ?」

「いいよ。気にすんな」

てっちゃんは手を降ったけど、そんなの悪いよ。

「でも…」

「良いんだって。こういうのは男の役目」


そう言って笑ったてっちゃん。

その笑顔に心がキュンとなった。


コンビニからの帰り、てっちゃんが言った。


「…ごめんな」

「ど、どうしたの…?」

てっちゃんが急に謝ったから、びっくりした。

何か悪いことされたかな…。


「この間の帰り、嫌われたと思ったよすぐに」


てっちゃんの目は切なそう。

…確かに、傷付いたし気まずかった。

だけど、てっちゃんのことを嫌いになんてなれないし。

むしろ、日に日に好きになっていくんだよ。


「…嫌いになってないよ」

「えっ…?マジでっ?」


てっちゃんは、勢いよく俯いていた顔をあげた。
その勢いさに笑ってしまった。


「ほんとだよ~…」

「良かったぁーー…」


てっちゃんはその場にしゃがみ込んだ。

人通りが少ないから、私もてっちゃんの隣にしゃがんだ。


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