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ひまわりのキミ。

第7章 ひまわりのキミ。6

――ピロロン

その時、ケータイが鳴った。

メールだ。

私は重い体を起こして、ケータイを手に取り、受信BOXを開いた。


「っ……」


まさかのてっちゃんだった。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐14/07/18 10:43
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐from:てっちゃん
sub:大丈夫か?
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐本文

体調大丈夫なのかよ?
隣、居ないと結構寂しいもんなんだな。
早く治して学校来いよ。
おだいじに。

END
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

その1通だけど、本当に嬉しかった。

心配してくれてるって分かったから。

でも、本当はてっちゃんだって気まずかったんじゃないかな。

そんな中でこうしてメールをくれた…。

なんだか泣きたくなってきた。


私は、『ありがとう。明日は行くね』と返信をして、部屋のカーテンを少しだけ開けた。

朝から降っていた雨はもう止んでいた。

雨って、気分が下がるから本当に嫌だ。


「夏子、お母さん仕事行ってくるから。テーブルの上に、ご飯あるから食べれたら食べなさい」


お母さんがドア越しに話しかけてきた。


「分かった」


私はそう返事をし、布団にもぐった。


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