テキストサイズ

ひまわりのキミ。

第13章 愛しいきみ。3

「…なあ」


俺はバカか。

友達のこと、応援するって決めただろ?

危うく『好きだ』って言いそうになったけど、運良く教室に誰か入ってきた。


…杉野っ!?

危ねぇ…。

俺はすぐに席を離れて杉野に話しかけた。

杉野に何か思われたかと思い焦る。


「てかさ、2人何してたん?」


―ビク

そう聞かれて心臓が跳ねた。

もしも、杉野が俺の気持ちに気付いてしまったら。

それはかなりヤバい。

とりあえず、ここは冷静になろう。


「あー…、夏子に勉強教えてた」

「ふーん…」


上手くいった、とは思う。

けど、杉野の表情は一瞬だけ曇った。

…そんなこんなで、俺の気持ちを終わらせることが始まった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ