テキストサイズ

顧みすれば

第9章 日常

社食にプロジェクトチームが入っていく。

まるで水戸黄門の印籠のように通路があき
20人近い人数がいるにも関わらず
テーブルが空く

他の社員から注目の的だ。

トレイにランチを乗せみんなのテーブルに向かう途中、私は経理の同期をみつけ近づいていった

「すごいね亜美。いま、注目のプロジェクトチームに入るなんて同期として自慢だよ。」

「そんなことない。事業企画部だからたまたま」

「やっぱり亜美はすごいなぁ。私なんていまだに怒られっぱなし。」

「私は経理のできる奈々が凄いと思うよ。大雑把な私には絶対無理だもん。」

「確かに亜美は大雑把なところあるね。飲み会でもきっちり割り勘にしようとしても、細かいのがないとかいって札以外出さないもんね♪」

顔を見合せ笑う

「ここあいてる?」

「向こうで食べなくていいの?」

「ん、なんかタイミング逃しちゃったし、これから懇親会とかもあるみたいだから」

「そうなんだ。なら、座って座って」

「おじゃまします♪」

同席している経理の子に挨拶した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ