顧みすれば
第10章 急接近
「佐々木さん
もう少し付き合ってよ。
ドライブしよう」
山下常務は高速に乗ってしまった。
「えっ?!」
常務が吹き出す
「ほんと、あからさまだよね。
オレ、佐々木さんに嫌われるようなことしたかな?」
「あ、いえ。
そんなことは何もないんですが。
男性とドライブなんて久しぶりすぎてドキドキします」
もう、どうしていいかわからないよ。
無理矢理降りるわけにもいかないし。
「佐々木さん 彼氏いないの?」
「いまは、いません」
「じゃあ、オレと付き合わない?」
・・・
「あのう、申し訳ないのですが
山下常務に恋愛感情はありませんが」
「ハッキリいってくれるね
でも、付き合ってるうちにきっと好きになるよ。オレ、結構イイ奴だよ」
こいつはバカなのか?
女の口説き方を知らない
裸の王様か?!
「ごめんなさい。男性不信になっていて 恋愛をする気になれないんです」
「男性不信?
ますます興味をそそるじゃないか。
オレだって女性不信だよ。
近づいてくる女は金と地位が目当て。
俺自身を見ようとしてくれる女なんて滅多にいないよ。
それに、興味を持った女にはフラれちまう。
悲しいサガだよな」
「御曹司って思ってるほど幸せじゃないんですね」
もう少し付き合ってよ。
ドライブしよう」
山下常務は高速に乗ってしまった。
「えっ?!」
常務が吹き出す
「ほんと、あからさまだよね。
オレ、佐々木さんに嫌われるようなことしたかな?」
「あ、いえ。
そんなことは何もないんですが。
男性とドライブなんて久しぶりすぎてドキドキします」
もう、どうしていいかわからないよ。
無理矢理降りるわけにもいかないし。
「佐々木さん 彼氏いないの?」
「いまは、いません」
「じゃあ、オレと付き合わない?」
・・・
「あのう、申し訳ないのですが
山下常務に恋愛感情はありませんが」
「ハッキリいってくれるね
でも、付き合ってるうちにきっと好きになるよ。オレ、結構イイ奴だよ」
こいつはバカなのか?
女の口説き方を知らない
裸の王様か?!
「ごめんなさい。男性不信になっていて 恋愛をする気になれないんです」
「男性不信?
ますます興味をそそるじゃないか。
オレだって女性不信だよ。
近づいてくる女は金と地位が目当て。
俺自身を見ようとしてくれる女なんて滅多にいないよ。
それに、興味を持った女にはフラれちまう。
悲しいサガだよな」
「御曹司って思ってるほど幸せじゃないんですね」