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顧みすれば

第11章 盛夏


「そうよ!亜美ちゃん白状しなさい。
 わたしが、元町で目撃したこと!」

あ、思い出させちゃった...

「あれ?見てたの?」

常務が水割りを飲みながらいう


「はい、バッチリ♪

 ランボルギーニの前でkissしてたら
 そりゃ目立ちますよ」


「ま、そういうことだよ」

さらりと事も無げに言う常務

「ギャーーーー♪」
「うっそぉーーーーー♪」

オカマとお局様の悲鳴が店内にコダマしています。
松田くんは茫然自失。
水割りをダラダラ膝の上にこぼしてます。


「そういうことって どういうこと?」

みんなの視線が私に集まる

「さぁ...」

私は首をかしげて惚けてみる。
というか
どういうこと?
私が聞きたい。

「ちゃんと説明しなさい!」

オカマとお局様に詰め寄られる

「説明しろと言われても...」

私は後ずさる


「常務、説明してください!」

いきなり松田くんが立ち上がった


「まあ、そんなに興奮しなくても。

 まだ亜美ちゃんを口説いているだけで

 それ以上の関係ではないよ」

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