テキストサイズ

顧みすれば

第12章 砂漠の檻



「おい!ロイド!
 どういうつもりだ」

ロイド王子と常務がペルシャ語で話しながら立ち去っていく。

「どうもこうも、君の恋人ではないんだろう?ならば食事に招待しても問題ないはずじゃないか」

「おまっ、俺が彼女を落とすのにどんだけ苦労してるかわからないだろう!」

「そうだな、君には珍しくだいぶ手こずっているようだな。いつもみたいにさっさとベットに連れ込めばいいじゃないか」

「なぜか、出来ないから自分でも困ってるんだよ」

果てしなく続くペルシャ語の言い合い

私たちは唖然と見送った。


まさか、常務が私に手こずっているなんて知らずに

ストーリーメニュー

TOPTOPへ