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顧みすれば

第13章 HERO

私はハッと胸をつかれた。


父は男として愛する人を守り

王として国を守った。



なのに自分は...

愛する人を守るどころか危険に晒している


このままではいけない

早く彼女をこの屋敷に連れてこなければ!


私が急いで電話を取ったときだった

彼女に付けたSP から連絡が入った


嫌な予感がした


「ロイド王子、申し訳ございません

 拐われました」


「だれに?」

「いま、追跡しております」


「すぐに救い出せるか?」

「今のところはなんとも

 また、すぐにご連絡致します」


私は何を悠長に構えていたのだろう。

すべての行動が悔やまれる


すぐに救い出さなければ


公になれば国際問題だ。

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