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顧みすれば

第13章 HERO

「ロイド、どういうことだ」

「直哉..

 今全力で彼女の救出を考えているところだ」

「で、相手は?」

「...バドルだ」

「なっ...よりによって、バドルか

 彼女が無事でいる可能性は...

 低いな...」

「...バドルは隣国のテロ組織と通じている

 しかも厄介なのは今回はアジアマフィアまで絡んでいる。

 出国されたら手が出せない

 早急に手を打つ」

俺は絶句した。
これを早急に解決できなければ
アラブ諸国にアジアマフィアが入り込み
あの地域の紛争はさらに複雑化してしまうだろう。獅子は自国の民の飢えを凌ぐため世界中で暴挙に出ている。

「これは表沙汰になるのは時間の問題だな。

 君が王になる機会も潰えたかもしれん」


「俺の王位などどうでもよい

 一刻も早く手を打たなければ」


「機上でなければお前を一発殴りにいくところだ!

 とにかく状況を伝えてくれ

 彼女を無事に救い出さなければ」


「もちろんだ」

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