顧みすれば
第2章 会社員 佐々木亜美
「佐々木さん!ちょっと来てくれ」
自席に戻る途中課長に呼ばれた
「はい、なんでしょうか」
「山田製鉄にプロジェクトの見積を依頼したんだがどうもおかしいんだ。
裏とってもし何か理由があるなら報告してくれ」
「わかりました」
私は課長から下請けが出したという見積りを受けとり積算表と照らす。
確かにおかしな数字だ。積算が安く見積もられてるとしてもあまりにもふざけた金額が羅列している。
付き合いの長い業者だけに、腑に落ちないものがちらつく。
今進めているプロジェクトは国家プロジェクト。
競合はいくらでもいる。
電話をとり直接聞いてみることにする
「お世話になっております。三住製作所の佐々木と申しますが、鈴木部長はいらっしゃいますか。」
「あっ、佐々木さん。」
明らかに部長の様子がおかしい。
「いただいたお見積の件ですが」
「あっ、それね。昨今の資材の高騰、人手も確保しにくくて‥:。その数字じゃ無理だと仰るなら他当たってもらっていいですから。」
そそくさと電話を切ろうとする
自席に戻る途中課長に呼ばれた
「はい、なんでしょうか」
「山田製鉄にプロジェクトの見積を依頼したんだがどうもおかしいんだ。
裏とってもし何か理由があるなら報告してくれ」
「わかりました」
私は課長から下請けが出したという見積りを受けとり積算表と照らす。
確かにおかしな数字だ。積算が安く見積もられてるとしてもあまりにもふざけた金額が羅列している。
付き合いの長い業者だけに、腑に落ちないものがちらつく。
今進めているプロジェクトは国家プロジェクト。
競合はいくらでもいる。
電話をとり直接聞いてみることにする
「お世話になっております。三住製作所の佐々木と申しますが、鈴木部長はいらっしゃいますか。」
「あっ、佐々木さん。」
明らかに部長の様子がおかしい。
「いただいたお見積の件ですが」
「あっ、それね。昨今の資材の高騰、人手も確保しにくくて‥:。その数字じゃ無理だと仰るなら他当たってもらっていいですから。」
そそくさと電話を切ろうとする