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顧みすれば

第16章 始末

東の邸ではバドルが深い眠りから覚めたところだった。


邸の様子がおかしい。


執事はおろか使用人が誰もいない。


バドルはすべての部屋を見て回った。


拐ってきた女たちも誰一人いない。


バドルは急いで拷問部屋を見に行った


「これはいったい...どういうことか...」


バドルが呆然としていると


邸に入ってくる人の声が聞こえてきた。


「バドル王子、女を頂きに来たぞ」

チャンの声だ。

バドルは血の気が引く思いがした

チャンが自分を探す声がする。


チャンが拷問部屋で呆然とするバドルを見つけた。


「...バドル王子

 これはいったいどういうことかな?」


「い、いやなにも知らない」


チャンに詰め寄られ後ずさりする。

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