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顧みすれば

第16章 始末

その時入り口の方で争う怒号が聞こえた。

チャンが走り出した。

バドルも慌ててついていく。


邸の入り口ではアラブで怖れられている
盗賊たちがチャンの手下を斬りつけていた。

「なん、なんだこれは...」

チャンは後ろにいたバドルを振り返った

「バドル 謀ったか」

バドルは真っ青な顔をしてワナワナと震えている。

「し、知らない!私はなにも知らない!」

チャンは震え怯えるバドルに向かって
銃口を向けた

「まさか愚かでろくでなしな王子に
 こんな目に合わされるとはな」

冷淡な笑いを口端に乗せて

チャンは引き金を引いた


バドルは額に銃弾をうけ

言葉もなく後ろに倒れた。

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