テキストサイズ

顧みすれば

第16章 始末

チャンは振り向き敵の頭とみられる男に銃口を定めた。

その時 

頭の男の後ろから

リュウが姿を現した

「リュウさん...」

リュウはアジアの裏社会でのボスだ。

リュウの登場でチャンの手下の動きが止まる。

盗賊たちは一斉にチャンに切っ先を向けた。


リュウはチャンに歩み寄る。


「チャンよ、お前は少しやり過ぎたようだな

 アラブにはアラブを守る民がいる。

 我らのようにな。


 金に目が眩んだか?

 はした金を手にして
 上り詰めた気になったか?」


リュウはチャンに銃口を向けた。

「我らは獅子の子

 ハイエナなんぞに成り下がりおって


 目障りだ!」


リュウが引き金を引いた。

パーンという弾ける音と共に

チャンがバドルの上に倒れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ