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顧みすれば

第18章 穏やかな時間

私はあまりの眩しさに

目がくらんだ


体を動かすとキリキリと痛む


「うっ」


声が漏れた。



辺りを見回す。


白い壁


腕には点滴



ああ、私は助かったのだ


助かってしまったのだ



体を起こそうとしても全身に痛みが走って
起きられなかった。


頭を動かしてみた。



ロイド王子が私のベッドに伏して寝ていた。



あまりの驚きで体が動いた。


「ロイド...おう...じ...?」


久しぶりに出した声は上手く話せなかった。

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