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顧みすれば

第20章 大人たちの青春

卒業を間近に控え

もう、この関係も終わりが近付いてきた。

国に帰れば彩月と会うこともなかなか叶わなくなってしまうからね。


遂に自分も彩月に告白しようと彼女のアパートまで行った。


私に警戒心のない彼女は部屋に招き入れ

食事を作ってくれた。

彼女の作る食事はそれはそれは旨かった。

彼女はよく私たちに食事を作ってくれた。

腹が減るとつい彼女の家に行ってしまうんだ。

いつもは食事をして少し酒を飲むと帰るんだが

その日は絶対に彼女に告白しようと思っていた私はなかなか帰らなかった。


そのくせ言い出せなくてね。

酒ばかり煽っていたものだから

いつの間にか酔いつぶれてしまったんだ。


気が付いたらソファーで眠っていた。

私は靴を脱がされブランケットをかけてもらっていた。

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