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顧みすれば

第22章 夢

私は子供の頃の夢を見ていた。


いつも直哉さんのうしろを追いかけている夢


小さい私は一生懸命彼の背中を追う。


振り向いた直哉さんは私を捕まえて


高く高く持ち上げてくれる。


そして、ギューッと抱き締めて


大好きだよ 紗英


とほっぺにチュッとしてくれる。


幼い私はそれがすごく嬉しくて


足をばたつかせながら喜んでいる。

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