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顧みすれば

第24章 新たな道

おじさまは

おじさまたちの若かりしころの

甘酸っぱい思い出話を教えてくれた。


「ふふっ そんな時代があったのね


 アバンチュールなんて


 あの母がね」


私は自分のことはほとんど話さない

母の若かりしころの姿を思い描いた。



それから、おじさまは


少し緊張した面持ちで話始めた。


「紗英ちゃん、

 辛いことを思い出させるようだが、

 あのときの話も少し聞いてくれるか?」


私は心臓が高く鳴り響き始めたのを感じだ。


おじさまは私の様子を見ながら

言葉を選びゆっくりと

あのときの話を始めた。

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