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顧みすれば

第25章 愛のかたち

「アミ すぐでなくていい。

 君の気持ちが落ち着いたら

 アラブへ来てくれないか?」


ロイド王子は私の瞳をまっすぐに見た




「ずっと 私のそばにいてほしい」




私は答えられなかった。




アラブ...

複雑な思いがよぎる




「もう、辛い思いはさせない。


 私が君を全力で守るから」


ロイド王子は私の手を握りしめた。



「すぐには 


 お答えできません」



そう言うのが精一杯だった。


「そうだね。急ぎすぎたかな」


ロイド王子は照れたように笑った。

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