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顧みすれば

第25章 愛のかたち

私たちはまた恋人繋ぎをしながら

川沿いの道を歩いた。



ーーずっとそばにいてほしいーー



ロイド王子の言葉が頭のなかで


反芻する...



ーーずっと そばで......




ふとマリアンヌさんの言葉を思い出す



ーー王妃の覚悟ーー



どちらの言葉も私の胸の中に落ちてこない




アラブは私にとっては



辛い国



になってしまった。



ロイド王子もサハド王もマリアンヌさんも



私のことをとても大切にしてくれるけど...



私の身体中に残った傷が



心の奥深くで



それを拒絶した。










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