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顧みすれば

第29章 失われた時を

久しぶりの夜の街


私はお土産を抱えて


ゲイバーへ向かった。


アミを支えてくれたみんなにお礼がしたかった。


ビルに入ろうとしたとき


路地から怒号が聞こえてきた。



「テメェー いつまで甘えてんだよ!」


バキッという誰かを殴る鈍い音が聞こえる


「毎日毎日呑んだくれやがって!

 あんときと同じことをするのかよ!」


ドサッと何かにぶつかる音がする。


そっと覗いてみた。


「ママっ 

 直哉...さん」


そこには

カクテルドレスを着たサトシママが

仁王立ちして直哉さんを殴っている

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