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顧みすれば

第34章 新たな扉

パリでドレスを受けとり一泊して




今度はアラブへ飛んだ。



飛行機のなかで



直哉さんはちょっと不機嫌だった



「ロイドのやつ


 絶対に紗英を連れてこいって」




「ロイド王子が?」




「俺の彼女だから絶対に手を出すなと


 釘を刺しておいたけど 心配だ」



子供のようにブツブツ言っていて可笑しい。







3日後には戴冠式が行われる。




そう ロイド王子が




ロイド王となる。




私は数年前のスイスで



ロイド王子に愛された日を思い出していた。



アミを愛しアミを救ってくれた



ロイド王子。









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