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顧みすれば

第34章 新たな扉

「紗英 何を考えてる?」



直哉さんが鋭い目付きで聞いてきた。



ドキンと心臓が跳ねる。




「俺以外の男のこと考えたら


 ただじゃすまない」



私の顎をつかみ激しい接吻をする



直哉さんはすっかり嫉妬深くなっている。



「ロイド王子も直哉さんみたいに


 素敵になってるのかなって 思ってた」



ちょっと嫉妬心に火をつけてみる



「紗英、やっぱり帰ろう。


 紗英がロイドに傾いたら


 俺 今度こそ生きていけない」



今度は私にもたれ掛かり力なく呟く。



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