テキストサイズ

顧みすれば

第34章 新たな扉

「紗英、俺だけを愛してるって言って


 情けないくらい 紗英に惚れてる」



私は直哉さんを見つめる



「貴方だけを愛しているわ


 直哉さん」



直哉さんはニッコリ笑って



ギューっと私を抱き締めた。



「絶対 誰にも渡さない」



耳元で囁く。





そんな私たちを周りの乗客は



にこやかに見ていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ