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顧みすれば

第36章 愛の国

5時間近く砂漠の道を揺られていると


そろそろ体力的にも限界が近づいてくる。


舗装された道もあるが


砂漠の風はその道すら隠してしまう。


厳しい国だと思った。



遠くに巨大な建築物が見え始める。



「紗英、あれだよ」



直哉さんが遠くのプラントを指差す。



「出来たのね」



「ああ。いろいろあったが

 なんとか 作り上げたよ」


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