テキストサイズ

顧みすれば

第37章 世界一美しい島で

「二人で祝う初めての紗英の誕生日。


 紗英の生まれた時間に


 おめでとうが言いたかった」



直哉さんが私の頬にキスをする



「なんで生まれた時間を知ってるの?」



「紗英のことなら紗英以上に知ってるよ」



私を上から優しく見つめ



髪を掬う




「紗英 生まれてきてくれて


 ありがとう」





直哉さんの唇が私の唇を塞ぎ


息をするのさえ許されないくらい


強く深く


愛を注ぎ込む




ストーリーメニュー

TOPTOPへ