テキストサイズ

顧みすれば

第37章 世界一美しい島で

「紗英 僕と結婚してくれる?」




私を後ろから抱き締めながら聞く




「ええ。直哉さんのお嫁さんになるわ」




首を捻って直哉さんを見上げる




「お嫁さんって響きいいね」




私のおでこにキスを落とす



「じゃあ 


 山下 紗英


 になってくれる?」



そうか...結婚するってそういうことか...



私は山下紗英になるんだ。



「なんか不思議


 名前が変わるのね」



「そうだよ。紗英は


 今日から山下紗英になるんだ」




「...今日から?」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ