テキストサイズ

顧みすれば

第37章 世界一美しい島で

部屋をぐるりと見渡す。


テラスに繋がる扉の前には




ウェディングドレス



「直哉さん...これ...」



「パリのショップで


 これを着たいって言ってただろ」



「聞いてたの?」



「もちろん。

 紗英の願いは全部俺が叶える」



微笑み私を抱き締めた



「だからこれを着て


 俺のお嫁さんになって」



甘く耳許で囁く。



胸の奥がキュンとして震えながら


強く直哉さんを抱き締め返す。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ